2007年10月28日日曜日

5日間だけの息子達

 今朝夜明け前、バスの中から大きな手を振りながら帰って行った。
たった5日間だけ、次女A子の学校同士の国際試合のために
Beijingから来た息子達。
初めてよそ様のお子を預かった5日間。
早起きが大の苦手のA子が、見送りに絶対に行くと4時半に起きた!

 私にとって大変じゃなかったとは言えないけれど、
190cmの巨体に似合わず、余り食べない、余り大声でしゃべらない、
遊びに連れて行っても門限の1時間前にはちゃんと帰ってくる、
本当にお行儀のよい息子達だったから、
バスの中で手を振るその姿がとても愛おしかった。

 風邪なんて年に一度もひくかどうかの元気印の私なのに、
なんとも生憎、先週からずっと風邪をこじらせていて、
頭痛と腰痛がひどくて、ホストファミリーを引き受けたものの、
どうなることやら本当に困っていた。
ええい、なるようになるさで受け入れが始まると、
彼らのスケジュールが忙しかったことも幸いしてなんとか乗り切った感じ。
我ながら今回ばかりは辛かった時もあったけれど、
デッカい彼らがいなくなってしまった我が家は、妙にガランとしている。

 最初の日のディナーは焼肉なら食べられるかと、
おそるおそる寿司と共に出したけれど、反応がイマイチ。
一人は寿司大好き!だったけれど、もう一人がダメだったみたい。
それにどうやら野菜が嫌いだったと見えて、
サラダも焼肉の野菜も手をつけない。

 どうしたもんだか…
それに二人の態度がぎこちないので、やっと気がつく…!
我が家の居間の食卓!そう、我が家の食卓が低すぎて、
彼らの長い長い足の行き場所がなかったのだ!
座るに座れず、足を伸ばすわけにもいかず、
食べるものも喉を通らないような姿勢で座るハメになっていたのだ。

 盲点だった!!カルチャーショック!!!
大きい選手かもとは予想していたから、寝床の心配はずっとしていたのに、
食卓の高さを考えてみたことは、なかった。
「足を伸ばして(座りなさい)、伸ばして!」と、
食卓の下を覗き込みながら私が叫ぶ。
それから、彼らはちょっとほっとした顔をして食べ始めた。

 私に似ず大人しいA子も、緊張してか食事中からあまり喋らない。
こんな時に限って、夫のM夫は帰りが遅く、英語の話せるY子はバイト。
一通りの話が終わってしまうと、なんとも気まずくなってくる。

 沈黙はヤバイぞと思っていると、
末っ子のK太郎がゲームしたさに彼らを二階に誘う。
彼らも嬉しそうに誘われるままに二階のゲーム機の前に。
K太郎は「イエス」と「ノー」だけを駆使し、
時たま擬音語を混ぜて彼らと会話し始めている。
「お~、イエスイエス。」
「それはノーノーノー。…イエ~ス!ピンポーン。」
子どもならではの、すご腕国際交流!
一気に彼らも私達もほぐれて、いいムード、いいムード。
そんな騒動も、今はいい思い出。

 毎日トーナメントでゲームが続き、土曜日が決勝戦だったので、
K太郎と午前中だけ見に行った。あんなにうちでは大人しい彼らなのに、
ゲーム中は物凄いスパイク、ブロックをバンバン決めている。
かっこいい~!
K太郎もほれぼれとゲームに見入っていた。

 最後の夜。ちょっとした日本のお菓子をお土産に渡すと、
実は二人からのプレゼントを用意していたんだと、
真っ赤なチャイナ風の袋を頂く。
中から沢山の可愛い小物やチョコレートが出てきた。
M夫以外の男性からプレゼントを頂くなんて、何十年ぶりかしらん?!

 バスに乗り込む彼らと、大きなハグをして「またおいで」と言うと、
とても嬉しそう(にみえた)だった。
見送りに来ていた先生方は毎度のことだからか、
感慨にふける人は殆どいなくて、
『あー、今回も無事に終わってよかった!!』ととても安堵の顔つき。
バスが出発するや、みんな踵を返し、
「お疲れ様~、ほんじゃ、おやすみなさい」なんて、
冗談言い合いながら別れた。

 Beijingまでたったの2時間。
もう多分会うことはないかもしれないけれど、元気でねっ♪



 



 

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